
この春から、江府町では、自然栽培農学校を全国で拡げるシゼンタイの佐伯康人さんを講師にお招きし、プラネタリーヘルス×自然栽培田んぼ2毛作コース を開催しています。
夏至点を通過する6/21、地元の農家さんの協力で江府町発となる自然栽培田んぼの田植えを実施しました。

東京、千葉、滋賀、和歌山、岡山などの遠方からも集まって頂き、地元の有志のメンバーと一緒に無事に田植えを終えることができました。PHIからも3名のメンバーが参加して下さいましたよ。

植え付けたのは、在来種のあさひ。
今流行りのコシヒカリ系とは違い、あっさりとした高アミロース米で、腸内フローラの餌にもなりやすい昔ながらの品種です。
私たちが目指すのは、田んぼの持つ多面的な価値を高めることです。
米価が少しずつ下がって消費者には嬉しいことですが、戦争の影響で農薬や化学肥料、燃料代などの価格が高騰している状況で、農家さんにとってはまだまだ米価は安い。
自然栽培は、投入資材ゼロなのでローコストで、美味しい作物を生産することができます。
さらに、農法を変えると、すぐに生き物が回復してきますから、生物多様性の価値も高まり、そうした田畑での作業は、心身の健全性にも繋がっていく、自然処方としての意味もあります。

そして、田舎のコミュニティは、田んぼを中心に成り立っていますから集落機能の維持・再生、文化の継承、関係人口の創出、田んぼを維持することでの水涵養、水循環としての防災的な価値、食料安全保障など、多面的な価値につながっていきます。

プラネタリーヘルスを日本のローカルで実践する際には、流域の中での田んぼ圏が非常に重要になってくると考えています。
今回、地域の農家さんが「やってみよう」と言ってくださり、実現しました。
江府町に4人しかいない40代農家さんの1人で、若手のホープ。
慣行農法が主な江府町で、自然栽培のやり方は、かなり奇異だと思いますが、それでも、懐深く受け入れてくださり「失敗して当然だから、失敗してもいいじゃないか」という気持ちで関わって下さっていることがとてもありがたいことです。
しっかりと、結果を出して、10月には、黄金の稲穂の海となるよう、イメージしています。
佐伯さんが長年かけて培ってきた、自然栽培の稲作は、田んぼの土を好気的な環境にすることがポイントです。
嫌気的な環境になると、ヒエなどの草が生えやすくなり、草刈りがとんでもなく大変になるそうです。
それを防ぐために、田んぼを2毛作で一度畑にして乾かしておき、水を入れてからは、酸素を含む田んぼを耕さず、酸素化された水が全体に行き渡る方法で代かきをすることで、草を抑制できるそうです。
今年の田んぼは、二毛作をすることができなかったのですが、事前におこして、乾かして、代かきの際も土をひっくり返して酸素を飛ばさないように工夫しました。

なので、とろとろ、ネチネチの田んぼではなく、足を入れても団粒構造が残っているのでゴツゴツしています。
しかも、1本植え。
ひょろひょろ1本の苗から、1ヶ月ほどで一気に分けつする上、慣行農法よりも根っこが立派になるそうです。

高温障害を避けるために、受粉の時期を夏の暑さのピークより後ろにずらしたこともあり、夏至の実施となりました。
苗を雀に食べられたりと色々アクシデントがありながら、岡山の皆さんの助けで立派な苗を譲って頂き、無事に全体に田植えができました。
皆さんのおかげで、無事に田んぼに植えられた稲がどうなっていくのか、これからドキドキしながら見守っていきます。
プラネタリーヘルス×自然栽培田んぼ2毛作コース は、10月24,25日に稲刈りを予定しています。
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