プラネタリーヘルスツーリズムの定義

プラネタリーヘルスツーリズムは、環境に配慮するエコツーリズム、農林漁村で体験するグリーンツーリズム(アグリツーリズム)、環境を再生するリジェネラティブツーリズム、心身のウェルビーイングを実現するウェルネスツーリズム、自己変容を実現するトランスフォーマティブ・トラベルなどを融合し、発展させたニューツーリズムです。

ツーリストが参加することによって、自然体験や環境再生活動を通して自己変容し、参加者自身の心身の健康・ウェルビーイングだけでなく、コミュニティ・地域社会、流域、生態系、地球が健康になるツーリズムと定義しています。

キーワードは、
#プラネタリーヘルス#ネイチャーポジティブ#心身の健康 #ウェルビーイング#地域交流#地域活性#自然の再生 #歴史文化気候風土#土着性#プラネタリーヘルス・ダイエット#身土不二#地球巨視的視座の獲得#地球道徳#惑星的贅沢 #トランスフォーマティブ #自己変容

  • プラネタリーヘルス
    ツーリストが来ることによって地域社会や生態系、流域がより豊かになり、ツーリストの心身の健康にも寄与することができる
    自然の一部として人を扱い、水や生態系の循環を捉え、ネイチャーポジティブ、プラネタリーヘルスを踏まえた設計が行われている
  • 変容:トランスフォーメーション
    自己の枠組みをリフレーミングし、自己変容が起きることで、地球巨視的視座が獲得できる
  • 再生:リジェネレーション
    参加することによって再生活動に貢献、再生体験ができ、地球道徳をつむことができる
  • 地域性:ローカライゼーション
    その土地の歴史文化気候風土を踏まえた土着性・独自性がある
    地域の営みやコミュニティに触れることができる
    地域や流域が活性化する
  • 身土不二に根ざしたプラネタリーヘルスダイエット
    国際的なプラネタリーヘルスを実現する食のガイダンス・プラネタリーヘルスダイエットを踏まえながら、その土地の旬の食材や伝統食材を活かした身土不二な食事が提供されている
  • 身体知を踏まえたリベラルアーツ
    人が全体のシステムとつながっていることを統合的論理的に説明でき、身体知で体得できる
  • 歓び:フロイデ
    不安や恐怖、罪悪感ではなく、歓びや楽しみが原動力となり、生きることを肯定できる

このようなツーリズムを「プラネタリーヘルスツーリズム」と呼んでいます。

ツアー・研修構築

鳥取-大山エリアでの実践を踏まえて、全国的な連携を構築していきます。
身体知性の獲得は、プラネタリーヘルスを学び、実践する主体となる越境的人材育成の第1ステップとなります。
まず、鳥取-大山エリアでのツーリズムやプラネタリーヘルス研修を受けて頂いた上で、全国の流域や土地の特性に合わせて作り込みが可能です。
主催をご希望の方はお問合せください。

  • お申し込み
  • プラネタリーヘルス基礎とツーリズムの概要講座
  • 鳥取-大山研修3日間
  • フィールドワークとコンサルティング
  • ツーリズム・研修の構築
  • 修了証の発行
  • ホームページ、資料、講演等での掲載・告知

鳥取-大山火の川流域

2023年春より、天籟(株)一般社団法人Bisui Daisen(鳥取県知事登録旅行業 第4-94号)は、江府町とプラネタリーヘルス・イニシアティブとの連携を行いながら、江府町を含む大山流域において、一般社団法人 Ecological Memes一般社団法人 ワンジェネレーションなどの団体との共催や企業研修などを展開してきました。(PRtimes

豊かな大山が育む源流から海に続く流域の水を身体で感じながら、地域の気候風土・歴史文化、古来からの智慧や精神性を踏まえた食や体験、環境の再生(リジェネレーション)活動を通じて、自らの心身の健康・ウェルビーイングと地域、自然環境の健康を実現する生き方や関わり方を体得します。
日本全国から世界各国からの参加者が、国籍を問わず、「大山さんのおかげ(DAISEN-SAN NO OKAGE)」と自然に対する畏敬と感謝をもって、手を合わせるようになります。

ディズニーより圧倒的な顧客満足

企業研修としての実施により、サスティナビリティへの取り組みやネイチャーポジティブ経済移行戦略を受けてネイチャーポジティブ経営が求められる時代に、生態系と人とのつながりやそれを社会に応用するための高解像度な観察力や総合的な理解、視座を獲得する事ができます。

水関連の東証プライム市場上場企業の研修において、グローバルスタンダードとなっている顧客の満足度やロイヤルティの指標「Net Promoter Score(正味推奨者比率)」で、体験後に非常に高い評価を得ました。
NPSは、-100~100のスケールで顧客が製品の使用を推奨するかどうかを測定します。
世界的にリピーター顧客を持ち、圧倒的な顧客体験を提供する、ウォルト・ディズニー・カンパニーのNPSは「38」(2024年7月)。これは業界平均の32よりも高い数値です。
一方で、2024年大山で提供したプラネタリーヘルスツーリズム(企業研修として実施)のNPSは、「80」と圧倒的高値でした。
参加者全員が、「身体と自然とのつながり」「視座」に言及しており、特に推奨している人は「他者との繋がりの再発見」を挙げる傾向がありました。

その他の参加者の方々からも自然と自分や企業、社会との関係性を再構築していくことが求められている時代に、環境へのリテラシーや解像度を身体知をもって腑に落とすことができるプログラムとして評価いただいています。

VIEW OF SUSA
素戔嗚視座の獲得

その土地に深くつながり、その土地の歴史文化気候風土に基づいたプラネタリーヘルスツーリズムを展開していくにあたり、文化人類学的フィールドワークをチームで積み重ね、その土地ならではのストーリーを構築していきます。
このエリアでは、当時の自然科学者であったと考えられる古事記に登場する「素戔嗚の視座の獲得〜View of SUSA〜」をテーマにしています。
詳しいストーリーは、こちらをご覧ください。

大切な問いとコミット

問いとして大切にしていることは、
1.自分とは何か?何でできているのか?
2.人類とは何か?この地球に人類がいる意味、生きる意味は何なのか?
3.どんな視座をもって(BEING)、何をするのか(GOING)?

ミニマム3日間のプログラムで、

  • イニシエーション(入村儀式)
  • リジェネレーション(再生)
  • インテグレーション(統合)

のプロセスを経て、自然と一体である自分を論理と身体知で腑に落とし、素戔嗚の視座としての地球巨視的視座を獲得します。

食べることで土地を身体化

人は、食べることで生命の網(WEB OF LIFE)の一部となり、他者の命をもって自らの生を養っています。
人類の食糧問題が、人と地球の病理の大きな要因となっている現代ですが、本来、その土地のモノを食べることは、その土地の微生物を含む生態系を内部化し、風土そのものになることであり、自らの腸の土を改良しながら、地域の環境や農地の土壌、里山の健全性を回復することができます。

プログラム中は、プラネタリーヘルス・ダイエットをこの土地流にアレンジし、半径3km以内の食材にはこだわりながら、大陸からの食文化の伝来を踏まえ、ただの和食にはこだわらない「シン郷土料理」で、土地を身体化して頂きます。(シン郷土料理研究家
「裏テーマは、グルメツアー?」と言われるほど、美味し過ぎて忘れられないという人が続出しています。

流域動態感受性


流域とは、ただの水の流れにあらず。天に地に地表に地下に、あらゆる状態に自在に変幻する水とそれを育む気候風土、多様な生態系、そしてその中で生きる人の営みを含めた常に動的に流れ続けている全体性です。
この全体性をを感受する「流域動態感受性」を取り戻すことで、流域全体のダイナミズムを身体化することができます。
江府町の奥大山自然文化協議会の事業として、Ecological Memesと大山流域のプラネタリーヘルスのユースMimoriが大山流域動態図を制作しました。今後は、このツールを活用しながら、様々なプログラムを構築していきます。

過去の事例紹介と体験した有識者コメント

2023年から国内外問わず、一般参加から企業研修、また観光庁の高付加価値インバウンド向け観光のテスト事例などで多くの参加者に体験を頂きました。
過去に実施したプラネタリーヘルス・ツーリズムは、こちら

一般社団法人Ecological Memes 代表理事 小林泰紘氏】

大山流域での「プラネタリーヘルスツーリズム」は、人と自然環境の関わり方が大きく問い直されている現代において、非常に先駆的かつ重要な取り組みであると感じました。Ecological Memesで協働させていただいたフィールドワークや企業研修の参加者からも大変に好評で、大山流域の水を全身で感じ、気候風土や歴史文化と深くつながり、環境再生活動に関わることによって、身体を通じて体得される学びや心身の変化は、これからの時代の地球市民やビジネスリーダーにとって必須のリタラシーとなるでしょう。従来のツーリズムや自然体験をさらに発展させ、さらには人間中心主義に閉じこもってきた現代社会に風穴をあけ得る本取り組みに大きな可能性を感じてやみません。期待しています。

一般社団法人 ワンジェネレーション 代表理事 鮎川 詢裕子氏】

自然の摂理の中に身を投じ、自分がその一部であることを身体を通して知る・わかってしまう」体験は、まさしく「Deep Dive into Regeneration」そのものです。自らの存在の源泉に触れ、生命としての視座から世界を観た時、世の中がガラリと変わって見えてくることでしょう。自分とは何か、いかに生きるのかに目覚める旅です。 

その他の過去の参加者の声は、こちら

鳥取大山-火の川流域でのプログラムは、初回の場合、源流でのイニシエーションが可能な4月下旬から11月上旬までとなっております。リピーターの方は、冬季もアレンジが可能です。
団体との共催、企業研修としての実施などを承っております。
エントリー参加可能なツアーやプログラムは、ホームページにてお知らせします。

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